サポート責任者が語る「メールワイズ」の魅力
こんにちは。マーケティング兼ライターの 山本 です。
今回、サイボウズ社内の「メールワイズ」プロダクトに関わる中の人コーナーを、インタビュー 栗山 とライティング 山本 でお送り致します。
最初の一人目は「メールワイズ on cybozu.com」をリリースするにあたって、松山サポートセンターで「メールワイズ」のサポートを担当する 松平知さん にお話を伺って来ました
「メールワイズ」にかけるアツいアツい思いを語ってもらいました。
【テクニカルサポート部門 メールワイズチームリーダー 松平 知(まつひら とも)】
■メールワイズとの出会いを教えて下さい。
2008年の松山サポートセンターの立ち上げ時期にサイボウズに入社しました。
入社当時は「サイボウズOffice」のサポートメンバーになるべく研修を受けていたのですが、突然当時のマネージャーから「メールワイズ」を担当してくれって話になったのです。
■「メールワイズ」の担当に選ばれた理由は何だったのですか?
理由ですか?詳しく聞きませんでしたのでわかりません。もしかしたら、当時の松山メンバーの中で、一番「メールワイズ」っぽい顔をしていたのかもしれませんね。(笑)
「メールワイズ」との出会いは偶然だったようです。
指名した当時の松山サポートセンターのマネージャーに話を聞きましたが、特に理由はないそうです。
強いて理由を挙げるとすれば、「メールワイズ」のサポートは他製品と違い、必ずメールサーバとの関係を調査する必要があり、身につけなければいけない知識の範囲も広くなります。
そしてトラブル時の原因もグループウェアよりも根が深いことが多く、粘り強い性格の持ち主である必要があり、松平さんはそういった素地があるように見えたそうです。
よかったですね!松平さん。
では、松平さんのインタビューに戻ります。
メールワイズの第一印象は「セクシーなソフトだと思いました。」
■「メールワイズ」の第一印象はどうでしたか。
第一印象ですか。そうですね、まさしくセクシーなソフトだと思いましたよ。サイボウズに入社してはじめてWeb型グループメーラーという存在を知りました。
セクシー!?
ちょっと、どういう意味か分かりませんが続きを聞いてみましょう。
品やサービスのサポートに携わる人間であれば誰しも経験したことがあるんです、お客様からいただいたメールをうまく共有できずにお叱りをうけたことが。ちょっとした手違いなんですよね。
■メール管理や共有するシステムは入ってないのですか?
小規模なサポートセンターでは専用システムを導入することはあまりありません。メールにしても電話にしても他部門と同じものを利用しているケースが多いと思います。そこにルールを作り、運用するものですから、どうしてもミスが起こってしまいます。
■そんな中で「メールワイズ」を知り、何か感じたんですね。
はい。初めて「メールワイズ」を知ったときに感じましたよ、これは運用ではなくて仕組みでミスを防げるツールだって。だからセクシーなソフトだと感じたのです。
独特の表現【セクシーなソフト】と答えてくれた松平さん。
何のことかと思いましたが、運用ルールでの回避ではなくて、仕組みを作ることをセクシーと表現してくれたようです。
同時に弊社の主力製品である「サイボウズOffice」と比較すると導入数が少ないなと思いました。なんてもったいないんだと。
■導入数が少ないことに対して、何かアクション起こしたり気持ちが変わったりしましたか?
私はサポート部門の人間であり、製品をより多くの人に知ってもらうという役割にはありません。その分、購入してくれた方々と「メールワイズ」の良さを語り合えるサポート部門を運営したいなと本気で思います。トラブル対応だけでなく、運用までお手伝いできるようなサポートにしようと、一瞬にして決心させるだけの魅力がメールワイズにありますね。
どうやら、松平さん自身も「メールワイズ」に強い愛着を持っており、技術サポートという立場を超えて運用の相談も出来る限り対応いただいてるようです。
これは、まさしく出会った瞬間に恋をしたような。ではないですね。(笑)
でも、いい出会いだったようです。
【メールワイズとの思い出に耽る松平氏】
あと、ちょっとパッケージ版は金額が高いなという印象があります。十分に費用対効果がでるという判断での価格だとは思いますが、「サイボウズOffice」や「デヂエ」のような他のサイボウズ製品と比較すると目立つ金額になってしまいますよね。もう少し手軽に小規模な会社のサポート部門でご利用いただけたらなと感じることもあります。
むむ、自社インタビューで自社製品に対して価格が高いと答えるサポート責任者。
ちょっとびっくりです。
クラウド版の一押し部分は「UTF-8」とトラブル対応スピードです!
■「メールワイズon cybozou.com」の新機能についてどう思いますか?
メールワイズの3大要望が盛り込まれました。3大要望とは「overSSL対応」「自動返信/転送」「HTMLメール」です。これは嬉しいですね。お客様が要望されている機能がきちんと搭載されたことで、開発メンバーとお客様の声を共有できている喜びがあります。
■「メールワイズ」サポート責任者として一押しの機能はありますか?
機能ではありませんが、個人的は「UTF-8」に対応できたことが驚きです。「メールワイズ 4」は文字コードとして「S-JIS」を採用しています。ずっと「CyDE 1」(※)の制限事項だと説明を受けてきたので、半分あきらめつつも、やはりお客様が海外からのメールを受け取る機会は増え続けていますから、頭の痛い問題であり続けました。今回の「メールワイズ on cybozu.com」開発に非常に優秀なメンバーがアサインされ、実現したそうです。すばらしいですね。
※サイボウズ独自開発のオブジェクト指向データベースエンジン「CyDE(Cybozu Database Engine サイド)」です。
一番大きな機能である「自動返信/転送」について語っていただこうかと予定していましたが、一番は「UTF-8」の採用ということです。お客様とのやりとりで一番困っていた点だということでしょうか。
さすがはメールワイズ専門のサポート担当です、渋いところを突いてきます。
■「cybozu.com」のサービスとしてクラウド提供することをどう思いますか?
当然ですが、クラウド提供は大歓迎です。サポートの観点からお話ししましょうか。「メールワイズ」はメールソフトであるため、トラブルが非常にクリティカルになる傾向があります。決して言い訳ではありませんが、トラブルの原因はメールサーバ側がほとんどなんです。でもこの環境に依存する切り分けというものは非常に難しい。「メールワイズ」で取得している通信ログを解析して原因を特定していくのですが、クラウドであれば、通信ログが我々のインフラで取得しています。
■セキュリティ観点からログ取得が出来ないのでは?
事前に、お客様から許可をいただくことができれば、すぐにでも解析に取りかかることができますし、また OS を含めたインフラを弊社が運用していますので、かなりの部分をお客様の手を煩わせることなく解析することが可能になります。
先行してクラウド提供を開始している「サイボウズOffice」や「Garoon」、「kintone」のサポートチームも同じようなことを言っていました。
特にパフォーマンス系のトラブル時の対応スピードはサーバで運用されているお客様とは比較にならない速さで解決してしまいます。
「メールワイズ」は原因特定のスピードが上がりそうです。
そして「価格」に期待です。マーケティングチームからはまだ価格は決まっていないと聞いています。
小規模なサポートセンターやネットショップ運営会社、そして営業や人事といった部門導入が多いというのが「メールワイズ」のお客様の特性です。クラウドで提供されると言うことはこれらのお客様にとって非常に導入しやすくなります。「メールワイズ」が月々数千円で使えるということを考えるだけでワクワクしますね。このワクワク感はお客様とも共有できると思います。
また、価格に言及するサポート責任者。
とてもとても、プレッシャーを掛けられてしまいました。
ただ、もっと多くの方に気軽に「メールワイズ」とつきあってほしいということなのでしょう。できる限り期待に応えることができる価格帯でリリースするよう努力します!
■最後にメールワイズのサポート責任者として伝えたいことはありますか?
メールを共有するには専用のソフトが必要なんだということをわかってもらいたいですね。ミスを減らすには運用でカバーではなくて、仕組みを作るべきです。β版が無償提供されている今のうちに一度はメールワイズに触れてもらいたいです。きっと、皆さんも私が 4 年前に抱いた印象を持っていただけると信じています。
途中、ユニークな表現した松平ですが、サポートの中でも技術力はピカイチです。
このように、「メールワイズ」だけでなく中で関わる人を知ってもらい、少しでも「メールワイズ」を身近に感じてもらえたらという思い込めたコーナーです。
次回も中の人が語る「メールワイズ」の魅力と思いを伝えて行きたいと思います。