メールワイズ by サイボウズ

ビジネスメール「締めの言葉」文例集(全62パターン/シーン別)

メールの書き方
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この記事の内容

    ビジネスメールの締め 基本マナーと注意点

    ビジネスメールは、締めの言葉で終えるのがマナーです。本文のあとの締めくくりでは、適切な挨拶と署名を記載しましょう。挨拶に始まり挨拶で終わるのがビジネスメールの基本です。「よろしくお願いいたします」が代表的なフレーズですが、他にもシーンに合わせた締めくくり方もあります。相手や状況に応じて失礼のないフレーズを選ぶようにしましょう。

    メール本文は相手に合わせた締めの言葉を使う

    ビジネスメールは、基本的にビジネス上の用件を伝えるものです。しかし、事務的すぎると冷たく感じられるかもしれません。締めの言葉に心を込めることで、気持ちよくメールを締めくくるようにしましょう。クッション言葉を使うことでも、事務的な印象を和らげることが可能です。

    署名欄には名刺と同程度の情報を載せる

    ビジネスメールには署名を入れるのがマナーです。署名欄には、名刺と同程度の情報を載せましょう。具体的には、「会社名」「部署名」「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」「自社サイトのURL」などがあります。読みにくい漢字にはふりがなを振っておくと親切です。

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    ビジネスメール 基本の締めくくり方

    ここでは、ビジネスメールの基本的な締めくくり方を見ていきましょう。

    件名:
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    本文:
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    住所:〒***-**** 東京都中央区日本橋****-****
    TEL:03-****-**** FAX:03-****-****
    Mail:xxx@xxx.co.jp
    URL:https://www.***.co.jp
    ----------------------------------------

    「よろしくお願いいたします」正しい表現と使い分けのコツ

    「よろしくお願いいたします」のバリエーションと使い分けを見ていきましょう。

    フレーズ

    利用シーン例

    よろしくお願いします

    同僚や部下などへ送るとき(基本となる丁寧な表現)

    よろしくお願いいたします

    上司や取引先などへ送るとき(自分がへりくだる表現)

    よろしくお願い申し上げます

    お客様や取引先などへ送るとき(かしこまった表現)

    どうぞよろしくお願いいたします

    「よろしくお願いします」をより丁寧にしたいとき

    何卒よろしくお願い申し上げます

    「どうぞ~」よりもかしこまった表現にしたいとき

    引き続きよろしくお願いいたします

    用件がまだ終わっていない場合や、何度もやりとりする継続的な関係性の相手など

    基本となるのは「よろしくお願いします」です。自分と同等の立場や目下の人などに使います。目上の人へは「よろしくお願いいたします」としましょう。敬意を表したい相手には「よろしくお願い申し上げます」とします。さらに丁寧にしたい場合、「どうぞ」や「何卒」を加えましょう。「引き続き」は、用件がまだ終わっていない場合や何度もやりとりする相手に対して用います。

    なお、「宜しく」は常用漢字表に記載がないため、ひらがなで「よろしく」とするのが好ましいでしょう。「お願いいたします」の「いたす」は補助動詞なので「致します」ではなく「いたします」とひらがなで表記することが好ましいとされています。

    よく使う締めのフレーズ、注意点と言い換え 

    ビジネスメールの締めくくりによく使われるフレーズの中には、利用時に気をつけたいものがあります。

    利用に気をつけたいフレーズ

    丁寧なフレーズ

    取り急ぎご報告まで

    まずはご報告のみにて失礼いたします

    返信は不要です

    ご返信には及びません

    以上

    以上、よろしくお願いいたします

    お身体ご自愛ください

    ご自愛ください

    よく使う締めのフレーズがNGかOKかは、時と場合、メールを送る相手によります。急いでいたり焦っていたりすると、簡潔にしようしすぎて少し丁寧さに欠けてしまう可能性もあるため、「利用に気をつけたいフレーズ」は取引先などにはあまり使わないようにしましょう。

    また、「お身体ご自愛ください」は間違いです。自愛という言葉に自分の体を大切にすることや健康状態に気をつけるという意味が含まれているため、「ご自愛ください」と正しく使うようにしましょう。

    シーン別 ビジネスメールの締めの言葉 文例集

    ここからは、ビジネスメールの締めくくりの言葉を含む文例をシーン別に見ていきましょう。お願いや報告、質問、催促、お詫び、お断り、お見舞いなど、ビジネスには実にさまざまなシーンがあります。締めの言葉はメールの内容や相手との関係性に合わせて適切に使い分けるのが基本です。相手に好印象を与え、かつ的確に伝わるように締めくくりましょう。

    返信を促すときの締めくくり文例

    • ご連絡(ご返事・お返事)をお待ちしております。
    • 進捗はいかがでしょうか。何か協力できることがございましたら、お声がけください。
    • お忙しいところ恐れ入りますが、〇月〇日までにご返信いただければ幸いです。
    • 大変お手数ではございますが、至急ご返信をお願いいたします。
    • ご都合のよい日時をご連絡くださいますようお願い申し上げます。

    返信を促す場合、強めな言い回しをするのはなるべく避けましょう。体調不良などで返信が難しい状況にあった可能性もあるためです。回答期日を指定するなど、仕事を進めるポイントは押さえながらも、お願いしている立場だということを忘れないようにしましょう。

    短い報告や連絡をするときの締めくくり文例

    • まずは、ご案内(ご連絡・ご返信)まで。
    • まずは、用件のみにて失礼いたします。
    • メールにて恐縮ですが、お祝い(お見舞い・お詫び)申し上げます。
    • 後ほど改めてご連絡(ご報告・お電話)させていただきます。
    • 改めて書面にて回答をお送りいたします。

    ここに挙げたフレーズは、簡潔に報告や連絡をするメールの最後につけるものです。他にもいろいろと伝えることはあるものの、取り急ぎ要点を連絡する場合に用います。「取り急ぎ」を使わないように注意しましょう。

    お礼・感謝の気持ちを伝える締めくくり文例

    • この度は誠にありがとうございました。
    • 重ねて(厚く)御礼申し上げます。
    • 〇〇の件では大変ご尽力いただき、心より感謝申し上げます。
    • 先日の〇〇ではお力添えをいただき、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
    • またのご縁がありましたらよろしくお願いいたします。

    お礼や感謝の気持ちを伝えるシーンは数多くあります。細かいことにも一つひとつ感謝を表していくことで、相手との信頼関係を深めることも可能です。言葉がワンパターンに陥ってしまわないように、バリエーションを持っておくとよいでしょう。

    お願い・質問する場合の締めくくり文例

    • お忙しいところ恐れ入りますが、ご連絡(ご返信)いただければ幸いです。
    • こちらの都合で大変恐縮ですが、ご検討(ご回答)のほどよろしくお願い申し上げます。
    • 何かとご多忙のところ恐縮ですが、お力添えいただけませんでしょうか。
    • 何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
    • 大変心苦しいお願いではございますが、何卒ご検討ください。

    お願いをするとき、メールの冒頭から「~してください」という言い回しを使うと、命令口調のように聞こえてしまう可能性があります。一方的、事務的な表現を避けるには、「~していただけますか(ませんでしょうか)」「~していただければ幸いです」といった相手の理解を求めるような表現にすることがポイントです。

    お詫び・謝罪を伝える場合の締めくくり文例

    • ご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
    • ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦ください。
    • この度は弊社の確認不足から、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。
    • メールで失礼ではございますが、まずはお詫び申し上げます。
    • 略儀ながらメールにてお詫び申し上げます。

    日頃親しい間柄だとしても、謝罪の際は改まった表現にするのがビジネスマナーです。自分のミスを認めて誠実にお詫びの気持ちを伝えましょう。適切な謝罪で信頼の回復に努めます。

    ・謝罪メール「締めの言葉」書き方と文例(全32パターン)

    提案する場合の締めくくり文例

    • ご確認(ご査収)のほど、よろしくお願い申し上げます。
    • 改めてご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
    • ご返事をお待ちしております。
    • ご確認いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
    • ご検討くださいますよう、改めてよろしくお願い申し上げます。

    提案するときには、謙虚さと意志の強さを併せ持つ表現を選びましょう。提案を受け入れるかどうかは、相手次第です。こちらはあくまでも検討してもらう立場だということを忘れずに、丁寧な表現も心がけましょう。

    お断りする場合の締めくくり文例

    • この度はご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
    • 今回は見送らせていただきたいと存じます。
    • 今回はご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。
    • またの機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
    • いずれ何かの折にご一緒できれば嬉しく存じます。

    お断りの場面では特に、拒否というニュアンスが強く出すぎないように注意しましょう。今後の関係性に悪影響がないようにするには、相手への配慮を示すことが効果的です。「せっかくのご提案ですが」「検討を重ねましたが」「不本意ながら」のようなクッション言葉を挟んだり、「今回は」と限定したりすることで全面的な否定とならないようにしましょう。

    催促する場合の締めくくり文例

    • ご返事をお待ちしております。
    • まずは現状などお知らせくださいませ。
    • いま一度のご確認をお願いいたします。
    • 〇月〇日までにご返信くださいますと大変助かります。
    • 早急にご対応いただきたく存じます。

    締め切りを過ぎても相手からのアクションがない場合には、催促しなければなりません。返事がないのは、実は相手が対応に困っているという可能性もあるため、相談しやすい雰囲気を出しましょう。不明な点や不足している情報がないか、ひと言加えると返事がきやすくなります。思いやりを持ちつつ、相手に求める具体的な行動を伝えるのがポイントです。

    メールを円満に切り上げたいときの締めくくり文例

    • なお、この返信をもって最終的な回答とさせていただきます。ご理解、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。
    • 今後とも弊社製品をよろしくお願い申し上げます。
    • 今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

    メールのやりとりを切り上げたいときには、終了を意味するフレーズを用いましょう。相手の意見も尊重する姿勢を見せつつ、「よろしくお願いします」という締めくくりでやりとりを終えます。

    一方的にならないようにしたいときの締めくくり文例

    • 何かご不明な点などありましたら、お気軽にお知らせください。
    • 何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
    • ご要望がございましたら、お気軽にお申しつけください。

    一方的にやりとりを切り上げられたという印象を相手に与えないようにするためには、連絡できる余地があることを示しておくことが大切です。メールを円満に切り上げる際にひと言添えておくとよいでしょう。

    初めて連絡する相手への締めくくり文例

    • 後日こちらからご連絡申し上げます。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
    • ご多用のところ恐れ入りますが、ご返信いただければ幸いです。
    • ご関心を持っていただけるようでしたら、ご返信いただけますと幸いに存じます。

    営業メールなど、初めて連絡する相手への締めくくりには特に失礼がないよう注意しましょう。

    異動や仕事完了など、ひと区切りついたときの締めくくり文例

    • 〇〇様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
    • 末筆ながら、貴社の一層のご発展を心よりお祈りいたします。
    • 今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

    異動やプロジェクトが完了した場合など、仕事にひと区切りがついたときに挨拶のメールを送ることもビジネスではよくあります。お世話になったことへの感謝や、相手の活躍を祈る言葉、今後も相手と良好な関係を保つことができるよう願うひと言などを添えておきましょう。

    相手の健康を気遣う締めくくり文例

    • くれぐれもご自愛ください。
    • お体にお気をつけてお過ごしください。
    • お大事になさってください。
    • 元気なお姿を拝見できるのを楽しみにしております。
    • 順調にご回復なさり、元気なお顔を拝見できますよう、お祈り申し上げます。

    相手の健康を気遣うメールの場合、「一日も早いご回復を期待しています」のようなプレッシャーを与えかねない表現は避けましょう。「どうぞ療養に専念されて」「十分な療養ののち」など、焦らせないようなフレーズを加えることをおすすめします。

    上司によくない報告をするときの締めくくり文例

    • 今回のような間違いがないように、今後は十分注意いたします。
    • 二度とこのようなことがないように、以後気をつけます。
    • 今後はご期待に沿えるよう、精一杯努力いたします。
    • このような不手際が起きないように、管理体制を改善いたします。
    • 次回に向けて、引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。

    上司によくない報告をするときの締めくくりでは、同じミスを繰り返さないという意思表明や改善策に加えて、今後も変わらぬ指導をお願いしておきましょう。ミスは誰にでもあります。よくない報告こそ早めにしておくほうがよいともいわれるため、適切なフレーズで素早い報告を心がけましょう。

    相手との関係性に合わせた締めの言葉を使おう

    これまでご紹介してきたように、感謝・お願い・質問・報告・謝罪など、ビジネスメールの締めにはシーンに応じたさまざまなフレーズがあります。メールの内容や相手との関係性に合わせた適切な締めくくりを選ぶことが大切です。締めくくりにふさわしいフレーズで、気持ちよくメールを終えるようにしましょう。

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