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謝罪メール「締めの言葉」書き方と文例(全32パターン)

メールの書き方
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この記事の内容

    謝罪メールにおける流れ・締めくくりのポイント・書き方

    謝罪メールには、基本となる書き方があります。押さえておきたい内容やその流れ、締めくくりのポイントを見ていきましょう。謝罪メールの基本の書き方については、こちらもご覧ください。

    「謝罪→対応→原因→謝罪」の順に伝える

    謝罪メールは一般的に、「謝罪→不具合や不手際への対応→トラブルの原因を説明→謝罪」という流れで構成されます。事実確認をした上で、具体的な対応や今後の対策を講じてから謝罪メールを送りましょう。謝罪メールは、謝罪に始まり謝罪で終えるのが基本です。

    不用意に謝りすぎない

    謝罪だからと不用意に謝りすぎないことも大切です。何についての謝罪なのかを明らかにしてから、メールを送りましょう。状況によって、以下のように謝罪方法が変わります。

    1. 原因・状況が不明な場合→ご不便への謝罪と、原因の追及
    2. 自社に落ち度がある場合→問題点に対する謝罪

    トラブルの原因・状況が不明な場合、原因や状況を正確に把握しないうちに自分の判断で謝罪をしてしまうと、非がすべて自社にあるとする全面的な謝罪と解釈され、会社や組織に大きな損害を与えてしまいかねません。原因を究明した上で対策を講じ、改めて謝罪メールを送りましょう。

    自社に落ち度がある場合は、問題点や責任の範囲をきちんと明確にして謝罪しましょう。そのほうが素早く適切な謝罪ができるだけでなく、お客様に納得していただける可能性も高くなります。

    結びは再度「謝罪と感謝」を伝える

    メールの結びとなる締めくくりは、謝罪メールの印象を大きく左右します。お客様からトラブルの連絡やクレームをもらうということは、商品やサービスに対する期待があったことを意味します。今後とも良好な関係を保つためにも、改めて「謝罪と感謝」を伝えましょう。

    締めの言葉をお礼と謝罪のどちらで終わらせたほうがよいのかは、相手のクレーム度合いによります。相手との関係性を見て判断するしかありません。お礼の場合は「この度は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました」「言いにくいことを率直に伝えてくださり、ありがとうございました」といったフレーズで締めます。お詫びしかしようのない場合は、「誠に申し訳ございません」「心よりお詫び申し上げます」などのフレーズで締めたほうがよいでしょう。

    ・上手なクレーム対応のコツと文例まとめ【電話・メール対応】

    この表現は大丈夫?締めくくり表現Q&A

    謝罪メールの締めくくりに用いる表現やフレーズは、適切なものでなければなりません。「この表現で大丈夫だろうか」と心配になったときのために、よくある質問をQ&Aとしてまとめました。

    「今後ともよろしく~」「引き続きご愛顧~」で締めてもOK? 

    迷惑をかけてしまった相手に対して、「今後とも変わらぬお付き合いを」というお願いで締めてよいかは、時と場合、相手のクレームの度合いによります。ミスから学んでほしいという叱咤激励の意味が含まれている場合、「ご愛顧」という結びは妥当です。返金だけを求めるようなクレームであれば、「今後とも~」「引き続き~」といった締めくくりは不適切なため避けたほうがよいでしょう。

    使用を避けたい謝罪メールの締めの言葉は?

    ビジネスシーンでの謝罪は「申し訳ございません」が基本です。「ごめんなさい」はプライベートに留めます。「すみません」は、「申し訳ございません」よりカジュアルなフレーズのため、お客様や取引先への謝罪に用いるのは避けましょう。

    • ごめんなさい。
    • すみません。
    • 〇〇について誤解を与えてしまい申し訳ありません。

    「〇〇について誤解を与えてしまい~」という表現は、自分に非があるのではなく、誤解したのは相手だといっているようにも聞こえかねません。その点で謝罪には向いていないといえます。

    「以上」で締めるのは失礼にあたる?

    ビジネスで締めの言葉として使われる「以上」ですが、謝罪メールでは失礼にあたります。お詫びに始まりお詫びで終わるのが謝罪メールの基本だからです。取り急ぎの対応として謝罪メールを送る場合には、「略儀ながらメールにて失礼いたします」「メールにて恐縮ですが、取り急ぎお詫び申し上げます」などと記した後、「改めてこちらからお電話し~」「原因が分かりましたら再度~」などの次のアクションを伝えることが望ましいです。

    【シーン別】ビジネスメールの締めの言葉 文例集

    ここでは、ビジネスメールで謝罪をする際の締めの言葉を見ていきましょう。文例はシーン別にまとめています。

    自分のミスを謝罪する締めの言葉

    • この度は私の不手際により、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
    • お手数をおかけいたしまして誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
    • 弁解の余地もございません。誠に申し訳ありません。

    ミスは、「不注意」「不手際」「確認不足」などのように言い換えることができます。自分自身のミスを謝罪する場合、同じミスを繰り返さないという今後の決意と併せて謝罪を述べるのがマナーです。「弁解の余地もございません」というフレーズは、こちら側に全面的に非がある場合に用いましょう。

    不満を抱かせた・手間をとらせた点に対して謝罪する締めの言葉

    • この度は貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。
    • ご期待に沿えず申し訳ございません。
    • 不快な思いをさせてしまい、大変失礼いたしました。
    • ご要望に応じることができず、誠に申し訳ありません。
    • 〇〇様へのご案内に至らない点がありましたこと、心よりお詫び申し上げます。

    相手に余計な手間をかけさせてしまったり、不満や不快な思いを抱かせてしまったりした場合には、その点についてきちんと謝罪しましょう。

    決意を伝える締めの言葉

    • 今後は〇〇の確認を怠ることがないよう、気を引き締めて業務にあたります。
    • 今後の管理を徹底するとともに、全社をあげて再発防止に努めてまいります。
    • 今後はこのようなことのないよう、より一層の運用体制の強化に努めてまいります。
    • 〇〇につきまして深くお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります。
    • 今回のご指摘を真摯に受け止め、今後の〇〇に生かしてまいる所存です。
    • 今後同様の問題が起きないよう周知徹底いたします。

    自分自身のミスを謝罪する場合、今後の決意とセットにするのが基本です。今後は同じミスを繰り返さないという意思の表し方にもバリエーションがあるため、状況に応じて使い分けましょう。

    謝罪+今後も良好な関係を維持したいときの締めの言葉

    • お忙しい中、ご連絡をいただきまして誠にありがとうございました。今後とも変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
    • 万一、今後〇〇についてトラブルが発生した場合や、その他お困りのことがございましたら、再度お気軽にご連絡いただけますと幸いです。
    • 今後とも弊社をご愛顧くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

    お得意様など、今後も良好な関係を保ちたい場合には、謝罪に加えて今後に対するひと言を添えるようにしましょう。心のこもった謝罪を送りたいときにも、謝罪+今後へのひと言は効果的です。

    「謝罪のプロ」として数々のメディアに出演している増沢隆太さんに、メールでのクレーム対応から会社組織全体の問題まで伺いました。

    謝罪+話を切り上げたいときの締めの言葉

    • またの機会にご用命の際はお気軽にご連絡ください。
    • なお、この返信をもって最終的な回答とさせていただきます。ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
    • 誠に恐縮ではございますが、何卒事情をご理解賜り、あしからずご了承くださいますよう、伏してお願い申し上げます。

    ときには、謝罪してもなかなか納得されないお客様もいるでしょう。そのような場合、「これ以上の回答はない」と伝えることが重要です。謝罪+話を切り上げたいときの締めの言葉は、クレーム対応などにも使えます。

    部署や会社の代表として謝罪する際の締めの言葉

    • お客様にはご不便をおかけし誠に申し訳ございません。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
    • この度は大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。改めてお詫び申し上げます。
    • 弊社の不手際によりご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。
    • この度は多大なるご心配及びご迷惑をおかけしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。

    部署の責任者や会社の代表など、組織を代表して謝罪することもあるでしょう。そのような場合、自分自身のミスを謝罪するときよりも改まった表現にする必要があります。なお、こちらの文例は、メールマガジンで謝罪を伝える場合や料金改定などをお知らせする際にも使えます。

    メールだけで済ませない姿勢を示す締めの言葉

    • 略儀ながらまずはメールにてお詫び申し上げます。
    • メールにて失礼ではございますが、まずはお詫び申し上げます。
    • メールにて恐縮ですが、お詫び申し上げます。改めてお電話(ご訪問)させていただきます。

    メールでの謝罪だけでは不足する場合、電話や対面でお詫びするのがマナーです。まずは電話をし、相手が不在の場合にメールを送りましょう。メールに加えて電話や対面で謝罪を伝えることで、今後の関係性を良好に保つようにします。

    上司に自分のミスを謝罪する締めの言葉

    • 同じ失敗を繰り返さないように心がけます。
    • 〇〇さんのアドバイスを生かすことができず、申し訳ありません。
    • 申し訳ありませんが、ご指示をお願いいたします。
    • 今後の対処について、ご相談させてください。
    • ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。私で対応できない場合には、部長のお力をお貸しいただけると幸いです。

    メールだけで謝罪を済ませない姿勢を示す場合と同様に、自分のミスが発覚したときには、できるだけ早く口頭や電話で直接上司に報告しましょう。会議や休暇などで上司が不在の場合には、メールで端的に事実や経緯、対応などをまとめた上で謝罪します。

    誠心誠意のお詫びを伝えて、解決へ繋げよう

    誰にでもミスはあります。だからこそ、ミスをしてしまったときの謝罪が大切です。相手にかけてしまった迷惑や心配の大きさなどによってお詫びの言葉は変わるため、心のこもった適切な締めくくりを選べるようにしておきましょう。事態を解決へ繋げるためには、謝罪のフレーズ選びはもちろんのこと、ミスに対して誠実に対応することも重要です。

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